過剰摂取

グリコシド型のイソフラボン

大豆製品に多く含まれるイソフラボンですが、その形状には2つあることをご存知ですか?その1つが、グリコシド型と呼ばれるものです。
さて、このグリコシド型のイソフラボンとは、納豆や豆腐、きなこなど、一般の大豆製品に含まれていて、いうなれば、発酵などの加工を一切行っていない、そのままの形のイソフラボンです。
グリコシド型は、糖が結合した配糖体と呼ばれるもので、糖が結合しているため、分子量が大きく、胃では吸収されずに腸まで届き、付いている糖の分子がとれてから初めて吸収されます。

ちなみにこのグリコシド、とは糖の1つであるグリコシドが付いている事を示し、その糖がない状態であるものをアグリコン、と呼ぶことから腸に吸収される直前にグリコシド型はアグリコン型のイソフラボンに変化すると考えていていいでしょう。
では、なぜ胃では吸収されずに腸に入ってから吸収されるのでしょうか?
それは腸内細菌のはたらきがあるからです。

腸には多くの種類の腸内細菌が生息しており、その中に、グリコシド型イソフラボンに付いた糖を外すはたらきがある菌がいます。
彼らのはたらきによって糖が外されて、そこで初めて吸収される形(アグリコン型のイソフラボン)になるのです。
この事がイソフラボンの吸収率、そして実際に作用する割合にどう関係するかは未だに解明されておらず、専門家の間でも意見が割れています。

腸で吸収されたとしても、吸収される量としては最終的にはグリコシド型もアグリコン型も変わらない、という意見もあれば、やはり先に吸収されるアグリコン型の方がよいと言う意見もありますし、逆にひとの体質などの影響でアグリコン型よりグリコシド型の方が吸収率が高くなるのではないか、という意見すらあります。
ちなみに現在日本で販売されているイソフラボンのサプリメントのほとんどは、グリコシド型となっています。
それは、トクホ(特定保険用食品)に認定されてるのはグリコシド型のイソフラボンだからです。

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