過剰摂取

アグリコン型のイソフラボン

イソフラボンにはその形によって種類が2つあります。
糖がついているそのままのイソフラボンのグリコシド型、そして何らかの作用を加えることで糖鎖が外れたアグリコン型です。
アグリコン型のイソフラボンは、糖が結合していないことから分子量が低く、小さいことからグリコシド型に比べて吸収率が高いというのが特徴です。

グリコシド型であれば、一度腸に入ってから、グリコシド、つまり糖を外すことが出来る腸内細菌の働きがなければそもそも吸収が難しいのです。
そんなグリコシド型と対象に、アグリコン型は胃で十分に吸収されます。
そう考えると、吸収率イコール効果発揮、と思えそうですが、実際にはそう簡単には行きません。

単に吸収されるまでの時間がかかるだけで、腸内細菌によってグリコシド型の糖が離れてしまえば、結局アグリコン型になってしまうのだから最終的に吸収される量、そして効果の度合いは変わらない、という研究者の声もあります。
アグリコン型を含む大豆食品は、味噌や醤油といった発酵を加えたものです。
発酵過程において糖が外れる、というのはイソフラボンに限ったことではなく、さまざまな栄養素にも見られます。

そしてそれらの栄養素の中には、発酵過程で行われた変化によって人への健康効果が期待できるといったものがあります。
その代表例としては、例えばヨーロッパでは、チーズやヨーグルト、さらにワインなどが健康的な発酵食品として定着しています。
日本でも、納豆や漬物、そして味噌や醤油そして少し前にブームとなった塩麹などが代表例として挙げられます。

このような発酵食品はアンチエイジング作用があるということで注目されており、その中にイソフラボン含有の大豆の発酵食品があるのは決して偶然ではありません。
発酵食品が良いとされるのは、乳酸菌が腸内環境を整えてくれたり、便秘の改善してくれる酵素が入っているから、とされますが、アグリコン型のイソフラボンに変化することによってなんらかの健康作用、もしくは吸収率の変化をもたらすのではないかと想像できます。
特定保健用食品として指定されているのはグリコシド型ですが、アグリコン型にも十分効能があると言えます。
みなさんもイソフラボンで健康生活はじめてみませんか。

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